住まいで楽しむアウトドアスタイル

近年、自宅の庭でバーベキューをしたり、家族でキャンプへ出かけたり、とわが国でのアウトドア傾向が高まっています。そもそも1709年頃までのアメリカでは、“バーベキュー”とはバルバコアと呼ばれる格子の枠組みの上で焼いた肉のことを指していましたが、その25年後には“野外パーティー”の意味として使われるようになっていたそうです。一方で、私たちが住む日本において、家族や仲間が集まるという意味では、古来より囲炉裏文化があげられます。現代のバーベキュー文化が日本でも浸透しつつあるのは、室内から屋外へと、自然の光を楽しむという欧米文化が取り入れられた違いはありますが、人々が何かを囲んで楽しみたいという気持ちは、昔も今も変わらないのではないでしょうか?より人を近づけるアウトドアスタイルをどのように住まいに取り入れるかを一緒に考えてみましょう。


「週末はテラスで食事」ならガーデンキッチンを

毎週末のように、お庭で何かを調理するとなると、キッチンとの出入りをいかにスムーズにしておくかなどが課題になってきます。設計の段階から、より良い動線にしておくのに越したことはないですが、お庭で仲間が集まったり、テラスでお茶したりすることが頻繁であるご家庭なら、いっそのことお庭にキッチンを作ってみるのもいいかもしれません。キッチンといっても、シンプルなものがベスト。簡単な調理台と水道があれば、それはもう立派なガーデンキッチンの出来上がりです。イラストのように、テラコッタ素材のシンクと調理台なら、もう気分はヨーロピアン。お庭でとれたハーブやオーガニックの野菜をそのままここで洗えば、ナチュラルサラダの出来上がり。カセットコンロを置けば、わざわざバーベキューの準備をしなくてもちょっとした料理ができますし、簡単にお茶も沸かせるのでオープンスタイルのカフェにもなりますね。


お庭の一角を活用して「遊べるデッキ」づくり

近頃の住宅で人気のウッドデッキは、通常バルコニーやベランダなど住宅からのせり出し部に使われることが多いのですが、イラストのように、あえてお庭の片隅にウッドデッキを活用するのも素敵です。庭との高低差をつける階段を設ければ、楽しいアプローチにもなりお子様の遊び場になるのはもちろん、ペットなども喜ぶ設計となります。またガーデンパーティーなどでは、テーブルや椅子が置ける平坦な場所としても活躍します。隣の家との境目に手すりや柵などをつけるのもいいですし、シェードなどをつければ気候に関係なく、ちょっとした憩いの場所を作ることもできます。さらには、ウッドデッキの周りに様々なお花やハーブを植えることで、プライベートガーデンも楽しめます。芝生だけの殺風景な庭に飽きが来ているなら、このようなアイデアでリフォームすると暮らしが変わるかもしれませんね。


住まいで楽しむアウトドアスタイル

冬の寒さが厳しいヨーロッパでは、少しでもお陽さまの中に包まれて過ごすことが楽しみなのだそうで、インテリアショップなどではデッキチェアやハンモックなど、アウトドアでリラックスできる家具アイテムがとても充実しています。しかしながら、紫外線が気になる国民性である私たちにとって、アウトドアで過ごすための家具選びはとても慎重になってしまいますよね。そこで見つけたいのは、身体をすっぽり包み込んでくれるようなハンギングチェアや、お洒落なパラソル、そしてシェードなどが挙げられるでしょう。紫外線から少しでも身を守りながらも、お陽さまの恩恵もたっぷりと受けたい。そんな私たちのわがままを受け入れてくれるような、条件の揃ったアウトドアアイテムは意外に見つかるものです。自然の風を感じながら、鳥のさえずりをBGMに、植物の香りに身をゆだねて、週末はのんびり日向ぼっこ。そんな贅沢な時間を過ごしたいですね。


シェードと紐を使っておしゃれに日除け

かつての日本における日除けといえば、すだれやたてすなどがありました。しかし住宅のデザイン自体が変化してきた今、様々なデザインの日除けが見つかります。たとえば右イラストのようなシェードは、紐をうまく使うことによって、レストランやカフェの雰囲気を醸し出せるおしゃれな仕上がりに。ポールなどが不要なため、省スペースでかつ危険性もなく、これならお子様のいるご家庭でも安全ですね。布は防水のものを選べばお手入れも簡単です。


植物でつくるナチュラルな日除けアーチ

イギリスなどのガーデニング大国で見かけるのは、植物によるアーチのデザイン。玄関までのアプローチをバラのトンネルでお招きしたり、ワイン農家のようにぶどうをからませたり、と発想は様々です。植物が成長するまでに手間と期間はかかりますが、アーチの骨組みを設置し、植物のツタをからませていけば、天然の日除けの出来上がり。アーチに絡みつきやすい植物といえば、モッコウバラやつるバラをはじめ、クレマチス、カロライナジャスミン、ノウゼンカズラなどが挙げられます。


半インドアのスペースに憩いの場を

庭の面積が少ない代わりに、屋根つきのバルコニーを設けたり、インナーテラスを設けて、少しでも自然光を楽しむ住宅プランも増えています。屋根がついているので、雨の対策や日除け対策が不要なので、忙しいご家庭にはぴったり。たとえばイラストのように、デッキを一部に敷いて、ちょっとした椅子やベンチを置けば、インドアビアガーデンのできあがり。自然の風を感じながら、日焼けからも逃れられることがメリットです。もちろんここにちょっとしたビニールプールや、水槽をおけば、子供達の遊び場や涼みの場となることでしょう。直射日光が避けられるので、観葉植物やちょっとしたハーブも、ここなら育てやすい環境です。趣味の場としてどうぞ。


ペットと共に暮らすための快適なガーデンづくり

ペットがいるご家庭では、日常で少しでもペットがストレスなく動き回れるようなガーデンの工夫が必須になってくると思います。掃除がしやすいことはもちろん、ペットにとっても生活しやすい庭づくりをすれば、もっと快適になるはず。たとえば愛犬の洗い場を作ってあげるだけで、暑い日も水に触れさせてあげることができます。また、散歩から帰ってきて家の中に入る前に、汚れた足を洗い流したり、外でシャンプーもしてあげられます。一方で寒い冬に、お湯を引いてあげれば露天風呂にもなるなど、四季を通して活用できます。このようなスペースは、ドッグシンク(バス&シャワー)と呼ばれ、近年ペットのいる家庭では人気です。


中庭にデッキアプローチをつけて公園風に

近年の庭づくりに多く見られるように、ただ一面芝生を敷き詰めるのではなく、「デザインされた庭であること」に注目が高まっています。たとえばお子様やペットがいるお宅ならば、イラストのようにウッドでできたアプローチを取り入れることで視覚的に「遊び」が生まれ、家族がより楽しくアウトドアライフができるようなデザインに。さらには、庭の一部にシンボルツリーを一本植えることで、庭全体にアクセントが生まれます。またその木にハンモックやブランコを吊るすことで、さらに人々の憩いになることは間違いないでしょう。外からは見えない中庭タイプが多くなってきているのは、プライバシーを大切にしたい。また、人の目を気にせずインドア&アウトドアの出入りを楽しみたい、というニーズが増えているからといえます。

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