家族みんなでセルフクリーニング

その昔、釈迦は弟子たちに「掃除することは、自分の心とともに他の人の心を清らかにする」「この世のすべてが生き生きとする」と説いたそうです。また、鎌倉時代に中国から伝えられた禅の教えでは「一掃除・二座禅・三看経」と言われるほど、「なにはさておき、まず掃除から」が基本となっていました。その時代の絵図にも描かれていたほうきやはたき、たわしなどの道具は、今でも形が変わることなく愛用されている日本の逸品といえます。また江戸時代には、“もったいない”文化を尊重するかのごとく、不要な綿の服を何枚も重ねて雑巾を縫っていました。拭き掃除はとても体力を使うため、寺子屋の時代から教育面でも授業の一環とされてきました。道具は変われど、「きれいにする心」は変わらず受け継いでいきたいもの。家族がいかにお掃除を楽しめるかを一緒に考えてみましょう。


「すっきりとした家への一歩は整理することから」

対人関係と同じように、家も第一印象が大事。すっきりとした家、整理整頓された家は、そこに暮らしている家族も、そして訪ねてきた人も気持ちよく過ごせるものです。それに比べて、ものがあちこちに散らかっているとか、ホコリの舞っている部屋で過ごしていると、アレルギーなどの原因にもなり、健康面でも良くありません。また乱雑な部屋で過ごしていると、精神状態も不安定になると考えられます。すっきりと清潔な家をつくるには、まず整理から。不要なもの、必要なもの、時々使いそうなもの、と分けることを日頃から出来るよう心がけたいものです。「まだ使えそう」「いつか使うかも」とモノを溜め込むことは、部屋にとって重荷になっていくことと同じ。いつも軽やかに、必要なものだけに囲まれて過ごすと、とても快適になるのです。


「フォーカルポイントを掃除すれば美しい印象に」

一日で整理してしまおうとすると負担になるもの。散らかりすぎて、どこから手をつけて良いかわかならい場合は、お部屋のフォーカルポイントから片付けるよう始めてみましょう。人間の目線上にあるだいたい150cmの高さがフォーカルポイントといわれ、その周辺を徹底的にキレイにすれば、他が多少散らかっていても、随分とキレイな印象になります。その目線に“美しい絵”を飾ったり、大きな観葉植物を置くなど、インパクトをつけるのも効果的です。また、ゲストが来ることを想定すれば、まずは第一印象になる玄関のフォーカルポイントを見つけて、そこをキレイにしましょう。リビングに入るまでの廊下には、なるべくモノを置かないようにすれば清潔な印象に。キッチン、ダイニング、子供部屋なども同様にして、最初に目に映る場所はどこか?それぞれの場所のフォーカルポイントを見つけ、そこを中心にキレイにしてみてください。お部屋の印象が、見違えるほど変わりますよ。


家族みんなでセルフクリーニング

旅先のホテルへ一歩足を踏み入れた時、とても気持ちがいいのは何故でしょう。それは、生活にかかわる小物がほとんどなく、整頓された空間だからです。無駄のない、清潔感を保たれたインテリアは、人の心を落ち着かせてくれますね。自分の家におきかえても、掃除とインテリアは、セットで考えるととても上手くいくもの。現状の空間にいろいろな物や家具が置いてある場合は、まずはレイアウト変更から。できるだけ小物は、見えないところに収納すると、空間がすっきりみえます。趣味の小物を見せたいがためにたくさん並んでいる場合は、その下や上に積もったホコリを掃除するのが大変になるので、引き出しの中の定位置にハンディモップを隠しておきましょう。ホコリに気がついた家族の誰かが掃除するようルールを決めておくと一人だけの負担にならずに済みます。お掃除に関する作戦会議をし、どこにどんな掃除道具を置いて誰が何を担当するか、ルールを決めておくと毎日がスムーズです。


デジタル VS アナログで家中をクリーニング

忙しい毎日のなかで、「お掃除=クリーニング」に占める時間は家事のなかでも上位に上がってくるかと思います。家の面積にもよるかと思いますが、なるべく時短に済ませて、ほかのことに時間を充てられたら…と思うのが世の常ですよね。そこで重要になってくるのが、お掃除グッズの選択です。広範囲なら掃除機、細かなところはハンディモップや拭き掃除、などとその家のルールを決めておくと家族が動きやすくなります。特に、お掃除用の家電グッズを選ぶ場合は、機能もさることながら、“どれくらいの時短になるか” “コストパフォーマンスは有効的か”なども考慮したうえで、さらに“楽しんでクリーニング”できるかということもプラスしたいところです。イラストはスチームの力で窓拭きができるマシン。これなら手軽なうえに、時間もかからないので毎回の窓ふきが楽しく行えそう。スチームを使った高圧洗浄機といえば、家の外構や庭も楽々きれいになります。


最新の力を借りて生活を効率的に

「共働き家庭の不在中に、家をきれいにしておいてくれるお掃除ロボット」は、これまでのお掃除グッズの中でも特に画期的なアイデアで一世を風靡しました。この形状のロボットが定着したうえで、さらなる進化を遂げているものもあります。たとえば部屋のレイアウトおよび、家全体のレイアウトも把握した上で、無駄な動きをせずに効率的にクリーニングする最新ロボットも登場。家具に当たったり、四隅のゴミが取れていない、といった心配も解消されます。レーザーナビゲーションンシステムに任せて、安心して外出や出勤ができるのはもちろん、家にいながら趣味を楽しんでいる間に、ロボットが掃除してくれるという夢のような生活が送れるのです。


アナログに、エコスタイルで細やかお掃除

広い範囲のお掃除は電気の力が有難いですが、細かいところのメンテナンスはやはり手先を使ったクリーニング法が一番。毎日行うほどの頻度ではなくとも、ホコリが溜まりやすい照明器具や家電周りなどは、週に一度の手入れを心がけたいですね。また、網戸やエアコンのフィルター、洗濯乾燥機のフィルターなど、“網(あみ)”目状のものには、ブラシ類が最適です。古くなった歯ブラシを捨てずに取っておけば、細かいところにも手が届くため、これらの洗浄に役立ちます。キッチンやお風呂など水回りのお掃除にも活用でき、洗剤要らずのエコクリーニングといえるでしょう。

細かい部分のお掃除として、悩みのたねになるのはブラインドの存在です。日数が経過すると、ホコリがこびりついていることがあり、雑巾やモップでは手に負えないことも。そこでブラインド専用のブラシが活躍します。一度に4つの層がお手入れでき、ブラインドの両面がきれいになるので画期的。

お掃除やお洗濯など、日常の家事を気持ちよく楽しむためにも、アロマセラピーを取り入れて、自然の香りあふれる生活を楽しんでみませんか。精油には、抗菌効果や消臭効果のあるものも多いので、キッチンのお掃除やお洗濯には最適です。たとえばお子様と一緒にお掃除をする際には、化学物質が心配な市販の洗剤よりも、精油を使ったナチュラルなものなら安心です。

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