家族の暮らしを守る心得

平安時代に始まったとされる「家訓」。それは、その家を守り立て、かつ子孫ヘ存続させていくために、その家の当主が書き残し与えたものとされています。江戸時代の商家においても、家訓なるべきものを有する家が少なからずありました。例えば「一、今日一日の存命をよろこんで家業大切につとむべき事」など、家族の道徳を謳った座右の銘のようなものも多く見受けられます。この家訓がら察するのは、生活も仕事も喜びに溢れながら過ごそうという心意気があったこと。家族一丸となって、同じポリシーを持ちながら目的をもって暮らすことは、昔も今も変わらぬものでありたいです。そして時代は流れ、昭和にはあまリ叫ばれることのなかった“セキュリティー”対策が、今日ではあたり前のようになっています。家族が快適に暮らし、かつ守られていると感じるには、ある程度の工夫や設備が必要です。その中で、いかに協力しあっていくかをも一緒に考えてみましょう。


「家族の暮らしを守る心得」

毎日のさりげない暮らしの中で、「守られている」と感じられるような家族でいたい。そのためには、どのような工夫をすればよいのか、様々な心得を挙げてみました。
<家族の快適な環境づくりを>心地よさを感じるよう、換気や湿気対策を心がける。さらに自然の風を取り入れられる間取りや窓の配置であること。またある程度の光も取り入れる。
<セキュリティー対策を練っておく>外からの侵入を防ぐために、「この家は狙いたくない」と思わせる間接的なアイテムを備えて心理的バリアをはっておくことが大切。たとえば、「防犯カメラが設置してある」「犬を飼っている」「音がする砂利が庭に敷いてある」「センサー付きライトーが随所にある」「セキュリティ会社のステッカーが貼ってある」など。また、適度に照明を使って人の気配を作っておくことが効果的。
<健康に良いものを取り入れる>出来るだけ化学物質に頼らず、健康的な毎日を過ごせる家であること。天然の素材を使用したものをなるべく取り入れることはもちろん、日々の食生活を健全に過ごすためにも、キッチン・ダイニングは常に清潔にしておく。


まさかの自然災害に「備えあれば憂いなし」

十分に家のメンテナンスを行うだけでなく、突然の災害に見舞われた時のことも想定して備えておきたいですね。家を建てたら、まずは火災保険に入って安心することが多いですが、プランによっては地震や風災による被害に適用されないものがありますので注意しましょう。近年においては異常気象が多く、突風や竜巻の影響で電柱がなぎ倒され、家屋に被害をもたらしたり、窓ガラスが割れるなどの事例もあります。また、大型の台風による川の氾濫や家屋の浸水などの被害も多く見受けられます。いまいちど、加入している保険の補償内容を見直してみませんか?これからは自然災害への対策をしっかりと行っておくことをおすすめします。


お手入れカレンダーのすすめ

大切な家を末永くかつ美しく守るには、日々のメンテナンスが重要になってきます。年間で忘れることのないよう年始に大まかなカレンダーを作っておくと安心です。下記のように頻度をきめたメンテナンスをきっちり行っておけば、大切な家の寿命はさらに長くなっていき、安心な暮らしが守られていきます。

<定期的なメンテナンス>月ごとに壁や窓、水回りのおそうじ、四季ごとにエアコンのフィルターの手入れなど、必要なスケジュールを作っておく。
<新生活の模様替え>春などには、インテリアの雰囲気やレイアウトを考え直してみる。


<断捨離のすすめ>衣替え時に不要な服などを処分し、荷物が増えすぎないよう心がける。
<業者とのおつきあい>日々のお掃除や手入れは家族でできますが、修理や修繕など、いざという時に来てもらえる地元の住宅会社・工務店や電機店とよい関係を作っておくことも大事。


さりげなく「暮らしを守る」を考えた、エクステリア計画

家族の暮らしを守るには、家の丈夫さや動きやすい間取りを考えることはもちろんです。しかし、外構にも工夫や演出を凝らして初めて、「安心な家」が完成するといえます。玄関から庭先、さらに裏玄関までぬかりなくアイデアを施して、いかに快適に暮らせるかを考えましょう。
エクステリア(外構)は、街をゆく人にも目にとまる場所なので、おしゃれでいて、かつ機能性にも優れていれば一石二鳥。「あの家って素敵ね」と思わせて、かつ”家族を守る工夫のある”事例を紹介します。


フェンスと植栽の工夫で演出&守るの二役

 

アイアンフェンスで、おしゃれに、見通しよく。

家の顔となる玄関のデザイン。セキュリティーのことも考える必要がありますが、あえて家の中を見通せるアイアンフェンスは、ヨーロッパから始まり、わが国でも人気が高まっています。高さがあるので隣との境界を作るフェンスとしても活用でき、さらに鉢植えで植栽をあしらえば、他者の侵入を防ぎ、おしゃれにエントランス周りを彩ります。

 

家の日焼けも防ぐオーニング。

バーベキューなどアウトドア志向が高まり、テラスやデッキを設ける家が多くなってきましたが、気になるのは木材の日焼け問題。春夏の日差しが強い時期は、オーニングを設置すると便利です。近年ではカフェ風のオーニングや自動開閉できる便利なものもあります。

 

迷惑駐車を防ぐミニフェンスが活躍

住宅街で問題になることの一つが、迷惑駐車です。ゲストが来た際に幅寄せができるようスペースを設けた反面、迷惑駐車が気になることもしばしば。そこで、図のようなミニフェンスを置いておくと活躍します。簡単に取り外しでき、装飾性もあるので道行く人を楽しませることもできます。


夜の家族を”見守る”外構ライティング

 

夜の駐車シーンが明るく快適に

人を感知して点灯するライトを、玄関や駐車スペースに設置しておけば安心です。
一定時間を過ぎるとアラームを鳴らすものもあり、防犯性かつ明るさを確保できます。

 

玄関までのアプローチもセンサーライトで家族も快適に、セキュリティー。

玄関までの道のりがある場合、センサーライトを一定の距離で設置しておくと便利です。足元を照らしてくれるだけでなく、防犯上にも効果があります。
近頃では、太陽電池で昼間にエネルギーを蓄えるものもあり、電気代要らずで家計にも安心です。

 

勝手口の使い道を見極めましょう。

江戸時代の頃から裏玄関というのはあり、キッチンなどに勝手口をつけるのが主流でしたが、最近では必要かどうか使い道を見極めようという動きも出てきています。死角になりがちな勝手口は、防犯性にも十分気をつけたいもの。簡単なドアだとかえって侵入されることがあるので、防犯ガラスを用いたもの、面格子の付いたタイプなどもあるので、条件に合わせて選びたいです。また、正面玄関の扉と同じような鍵や、暗証番号で開閉できるオートロックタイプの鍵をあとで取り付けることも可能です。暗がりにならないようセンサー付きライトなどを用いれば、防犯性はより高まるでしょう。


快適な空気をつくるためのクリーンナップ計画

PM2.5や黄砂など、空気中の粒子状物質が人間の健康を害するとして、問題になっています。また、花粉症の方なら、昔のように気兼ねなく窓を開けられない時代。せめて家の中の空気だけでも守る対策をしておきたいものです。2003年に建築基準法が改正されてから、居室には24時間換気システムを設置することが義務づけられています。新鮮な空気をキープするため、フィルター付きの吸気ファンもあるため、その場合はフィルター交換とフィルター清掃をきちんと行うように心がけましょう。また、空気清浄機を使うのはもちろん、観葉植物などグリーンを取り入れるのも良いかもしれません。さらには、近年話題とされている”シックハウス症候群”を防ぐためにも、無垢のフローリングや、漆喰の壁など、”呼吸する”材料を取り入れることも人気です。特に床は、定期的な拭き掃除や天然素材ワックスなどでお手入れしましょう。


常に湿気&換気の心得をお忘れなく

毎日の暮らしを快適にするには、わが国の高温多湿の気候を考えて、常に湿気対策を心がける必要があるでしょう。湿度計をチェックしながら、加湿や除湿を行いバランスのいい湿度を保つのが理想です。また窓をこまめに開けて、風を入れるようにしましょう。風が通りやすい窓の位置は、一つの空間において、向かいにあることが望ましく、さらには、一方を高く、もう一方を低くすると有効的です。また毎日使う布団は、常に湿気や汗を吸っているので、定期的に日に干しましょう。9時から15時までの4時間程度が理想で、気温が高く日差しが強い日には、2時間程度でも十分です。湿気がたまりやすい裏側から干し、湿度が急に上がる16時までには取り込みたいです。

窓は向かいにあるのが望ましい

窓の高さを少し変えて風の流れを良くすると外の新しい空気が室内へと循環します。

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